
性犯罪が多い時代ですが「解決できずに泣き寝入りする人が多い」というサイト上の発信をよく見かけます。
でもそれって所詮ネット上での発信なんですよね。
警察公式でもなんでもなく、完全な部外者が書き込んで発信しているサイトの情報なわけです。
なので新宿署や横浜の加賀町警察署で耳にした刑事の意見を元に自分なりの考えを述べてみることにしました。
※これらは警察署員だけの意見ではなくぼくの客観も混ざった内容なのですべてを警察のせいにするような社会人としてまじ恥ずかしい考え方は控えていただきたい。
解決の仕組みはシンプル!
性犯罪被害を被ったときはケースバイケースであることと、あくまで理屈の話という前提つきですが、事件があれば警察に相談すれば解決できる可能性が高まるというのは本当です。
しかし、捜査や事情聴取に協力してもらえないと解決できない性犯罪は非常に多いという印象をぼくは受けました。
具体的に例を紹介してみると、深刻な理由も含めて被害者本人が相談に来ない(来れない)ケースも非常に多いということです。
性犯罪に限らず、被害にあった本人が勇気をもって警察の捜査に協力してくれないと無闇に動けない時代でもあるはずです。
捜査に協力することというのは
①警察署に行って自分の口から何があったのか
②詳細に、具体的に、話を聞いてくれて第三者である警察官が理解しやすく
③犯罪に遭ってしまったときのことを詳細に伝える
ということだとぼくは解釈してます。
被害者によっては捜査協力するだけで精神的にキツくなる人もいると思ういます。
したがって事件を解決して現状を改善したいのなら、悔しい気持ちであったり現状を改善したい気持ちが必要なこともあるってことです。
でも感情の問題だからぼくには本当の意味で被害者の方の心境は理解できず、こうして文章を書くだけなので申し訳ないというか恥ずかしい気持ちもありますけど。
捜査するのもタダじゃない
捜査をするには金銭コストも時間コストも人的コストもかかります。
被害に遭われた方が協力してくれるだけで数ヶ月や一年以上の時間コストを一気に削減できたりもするはずです。
長い期間をかけて費やされる金銭的なコストもかなり削減できます。
これはぼくの臆測ですが、極端な言い方をすれば勇気を出して行動してくれた人の事件を優先して解決していくのは当然だとも思います。
さっきも書いたけど精神的な問題だったりそのときの身体状態の障壁などがあるかもしれませんが、警察としては「本人が来てくれた!」という事実=被害者が実際に行動した事実=結果が重要なんです。
でも被害者も大変だと思う
性犯罪に巻き込まれた人は自分が性犯罪に関わったことを公表されたくない心理が強くなるともいわれています。
他の理由がある方もいると思います。
また、勇気を出して行動することができたとしても、捜査が長引けば捜査協力のためのモチベを維持するのも大変な労力なのかもしれません。
それでも「悔しい!」という気持ちを忘れられず、改善したい現状や現実があるのなら、なんとか勇気を出してみるほうがぼくはよいと思ってます。
て、ぼくが書いても所詮は他人事なので性犯罪被害に遭ってしまった人には「お前になにが解るんだ…」と言われてしまうかもですけど。
被害者の方に伝えたいこと
今回のコラムで何が言いたかったかというと、事件を解決する理屈や流れは簡単に説明できるけど、解決するまでの道のりは大変だよということです。
警察官の人たちも「本人が来てくれれば力になりやすい」と口でいうほど、被害者の気持ちが易くないのは解ってるのだと思います。
それでも悔しい思いが消えないなら、搾取されるのが嫌だったら、それ以外の理由でも前に進みたい気持ちが少しでもあるのなら、やはり勇気を出すしかないのかなと思いました。
だって、不本意な書き方をさせてもらうなら、警察官の人たちはすごくひどい目に遭われた被害者の方でも勇気を出して署まで来てくれたり、自分の現状を変えたくて捜査協力のために通い続けてくれたという人たちを見てきると思うからです。
人間てのはぼくも含めて自分の気持ちでいっぱいになることもあるかと思いますが、それでも現実は行動しないと変わらないって残酷だなと感じます。
犯罪者に都合のいい現実ってその辺にたらふく転がってるんですよ。
おしまし。
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